NEWS 2026年7月31日

欧州の人形ロボット「四小龍」、静かに台頭|米中2強の構図に変化

結論を先に:米中2強とされてきた人型ロボット業界で、欧州発の4社(独Neura Robotics、ノルウェー1X、英Humanoid、仏Aldebaran)が「四小龍」として静かに台頭しています。

何が起きたのか

中国のロボット専門メディアが、欧州発の人型ロボット企業4社の動向をまとめて報じました。

  • Neura Robotics(ドイツ):2026年6月、14億ドルのCラウンドを完了し評価額70億ドルに到達。投資家にはNVIDIA、Amazon、Qualcomm、Boschが名を連ねる。人型ロボット「4NE1」を2026年末に納品予定で、受注残高は10億ドル超。
  • 1X(ノルウェー):家庭向け用途に特化。2023年にOpenAI主導で2,350万ドルを調達済み。「NEO」シリーズは2025年10月に予約販売を開始(2万ドルまたは月額499ドル)、初回出荷は2026年予定。
  • Humanoid(英国):2024年設立、「欧州初の人型ロボット専業ユニコーン」とされる。1.52億ドルのAラウンドを完了し評価額13.5億ドル。Bosch、Schaefflerと提携し、2026年第4四半期にベータ版納品開始予定。
  • Aldebaran Robotics(フランス):2005年設立でNAO・Pepperを手がけた老舗。2025年に中国の盛視科技(約750万人民元)に買収され、NAO 7を開発中で2027年の量産を目指す。

なぜ重要か

人型ロボットの主戦場は米国(Tesla Optimus、Figure等)と中国(Unitree等)に集中していると見られがちですが、欧州でも自動車・産業機器の大手(Bosch、Schaeffler、Qualcomm、NVIDIA)が出資を通じて存在感を強めています。NVIDIAやAmazonといった米大手が欧州企業に出資している点も、国境を越えた資本の結びつきを示しています。

背景(初心者向け)

「人型ロボット」は、人間に近い形(二足歩行・腕を持つ)で、工場や家庭など人間向けに設計された環境でそのまま作業できることを目指すロボットです。近年、Tesla・Figure(米)やUnitree(中)が話題を集めてきましたが、欧州にも自動車部品大手(Bosch等)の技術・資金を背景にした企業が育っており、勢力図は米中2強では説明しきれなくなりつつあります。

私たちへの影響・今後の見立て

今のところ製品はいずれも発表・予約段階で、実際の量産・納品はこれからです(多くが2026年末〜2027年に納品予定)。ただし、Bosch・Schaeffler・Qualcommといった欧州の産業・半導体大手が相次いで出資している事実は、人型ロボットが「一部スタートアップの夢」から「既存産業が本気で取り組む分野」へ移行しつつあることを示しています。日本企業にとっても、提携・投資の選択肢が米中以外に広がっている点は注目に値します。

まとめ

欧州の人型ロボット4社は、いずれもまだ量産前の段階ですが、大手産業資本を巻き込んだ資金調達が進んでおり、米中2強という構図に変化が生まれつつあります。

出典

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