中国のロボット専門メディアが、同国の触覚センサー企業10社を「量産先行組」「急追組」の階層に整理したレポートを公開しました。第一梯団(量産先行の4社)は以下の通りです。
第二梯団(急追組)には、視覚触覚の戴盟机器人、多分光センシングの千覚机器人、伸縮素材の途見科技、薄膜圧力の墨現科技、織物センシングの尧乐科技の5社が挙げられています。
ロボットハンドが物をつかむ・扱う精度は、視覚だけでなく「触覚(力・すべり・変形の検知)」に大きく左右されます。この記事は、その触覚センサーが試作段階から量産・低価格化の段階に入りつつあることを示しています。センサー単価が10万元台から199元まで下がったという事実は、ロボットハンドのコストを大きく下げる要因になり得ます。
触覚センサーとは、指先やロボットハンドの表面に取り付け、圧力・すべり・変形などを検知する部品です。人間の指先の感覚に近い情報をロボットに与えることで、卵のような壊れやすい物や、形の不揃いな部品を安全につかめるようになります。これまでは高価で量産が難しい技術でしたが、今回のレポートは中国企業を中心に価格破壊と量産体制構築が同時進行していることを示しています。
触覚センサーの低価格化・量産化が進めば、物流倉庫や工場での自動化だけでなく、より繊細な作業(食品・医療補助など)へのロボット導入が現実味を帯びてきます。日本ではまだあまり報じられていない領域ですが、中国発のサプライチェーンが世界のロボットハンド市場のコスト構造を左右する可能性があり、今後の動向を注視する価値があります。
中国の触覚センサー業界は、量産・低価格化のフェーズに入りつつあり、上位4社を中心に急速な事業拡大が進んでいます。ロボットハンドの「手触り」を担う基盤技術として、今後の応用範囲拡大が注目されます。